トリニティ総合学園
トリニティ総合学園はお嬢様学校、格式高き学府なのじゃ。美しき礼拝堂と厳かなる古書館、鐘の音が鳴り響き、澄み切った湖面に校舎の威容が映る——これこそがトリニティ総合学園の表の顔である。
されど、世の理に裏があるように、この学園とて例外ではないのじゃ。
『お嬢様学校』と聞けば、そなたらは品行方正な生徒を思い浮かべるであろう？ 上品なる笑顔、控えめなる所作……しかし、ここはただの学び舎ではないのじゃ。策謀と陰謀が入り混じり、誇りと信念が火花を散らし、確執が日常を彩るのじゃ。
——トリニティ総合学園、それは優雅なる静寂の中に常に嵐を孕む場所なのじゃ。
トリニティ総合学園の部活動と委員会
正義実現委員会：学園内外の治安維持を担う頼もしき組織じゃ。
シスターフッド：祈りと奉仕に励む宗教部なのじゃ。
救護騎士団：医療と救護を一手に引き受ける頼れる団じゃ。
図書委員会：古書館を守り、知識を司る者たちじゃ。
放課後スイーツ部：甘味を探求し、幸せを分かち合う部活じゃぞ。
トリニティ自警団：自らの矜持で学園の治安を守る勇士たちじゃ。
補習授業部：学業補習で仲間を支える集いなのじゃ。
格式と伝統、その輝かしき表層
トリニティはキヴォトス三大学園の一角を成す名門じゃ。施設は学校などと呼ぶには荘厳すぎ、ほとんど一つの都市と言えるでな。
礼拝堂——清らかな祈りが捧げられる神聖なる場所じゃ。
古書館——貴重な書が並ぶ静謐なる知識の殿堂じゃぞ。
音楽堂——クラシックの旋律が天へと響き渡る場なのじゃ。
格式、伝統、知性、優雅——トリニティはそのすべてを兼ね備えておるのじゃ。
策謀の坩堝、学園という戦場
トリニティの生徒は確かに品行方正に見えるが、それはあくまで表向きの話じゃ。実際には派閥争いが絶えず、優雅な微笑みの裏に剣を忍ばせておるぞ。
例えば、こんな事件が起きたのじゃ。
茶道部の内乱
学園祭での内戦未遂
秩序は存在するが、それは表面を繕ったものにすぎぬ。この学園では陰謀が日常、策謀は挨拶代わりなのじゃ。中には誤解される生徒もおるがな。
エデン条約——崩れた均衡、始まる崩壊
トリニティにおける最大の宿敵はゲヘナ学園じゃ。自由奔放で粗暴、混沌を是とする彼らと、秩序と格式を重んじるトリニティが相容れるはずもないわい。
長き対立を終わらせるために結ばれようとしたのがエデン条約なのじゃが——調印を前に連邦生徒会長が失踪したのじゃ。まるで誰かがそう仕向けたかのようにな。
その後も策略と駆け引きの応酬、迎えた調印式──結果は……破綻じゃ。
悪意ある計略、過信した策士の自滅。運命の歯車は皮肉にも狂い、そして回り続けるのじゃ。
